『フェアトレードのおみやげ』は、オインクゲームズで2024年に発売した『ベネチアのおみやげ』をアレンジした作品です。ダイスでコマをすすめながらおみやげを探し、タイルがすべてめくられるまでに、6種類のおみやげのうち同じものを3枚ずつ揃えることを目指します。
ここまでは『ベネチアのおみやげ』と同じなのですが、『フェアトレードのおみやげ』では、フェアトレード認証ラベル*1のついた特別なおみやげが追加されています。特別なおみやげは、買うのにコインが2枚必要なのですが、これが3つ揃えたおみやげに含まれていると、ボーナス得点を得ることができます。別のおみやげを集めていたのにフェアトレード品を見つけると買いたくなってしまったり、他のプレイヤーがコイン2枚でこっそりおみやげを買っていると何を見つけたのか気になってしまったり、新たな面白さが追加されています。
*1 生産者への適正な価格の支払いや労働環境保護等の基準を満たした製品には「国際フェアトレード認証ラベル」がついています。
『フェアトレードのおみやげ』では、今年フェアトレードタウン*2に認定されたカマクラを舞台に、自転車のコマを動かして、おみやげ探しに奔走します。6種類のおみやげは、キャンディ・チョコレート・コーヒー・はちみつ・せっけん・ワイン。それぞれのおみやげには、2枚ずつフェアトレード認証ラベルのついたおみやげが存在します。タイルが全てオモテになる前に駅に戻らなければ、電車が発車してタイムオーバー。さらに、ネコ好きの子どもやネコが現れ、よけいなトラブルを巻き起こす!?幅広い年齢層が遊べるルールで、サクサク遊べてほどよく悩む、変則すごろくゲームです。
*2 フェアトレードタウンとは、まちの行政、企業・商店、市民団体などが一体となってフェアトレードの輪を広げることで、不利な立場、弱い立場に置かれた途上国の生産者の自立や環境の保護保全に貢献し、公正な理念を推進しようとする取り組みです。フェアトレードの理念に賛同し、推進活動に取り組んでいる自治体が、イギリスなどの基準を準用した日本独自の基準に基づき認定されています。神奈川県鎌倉市は、2025年3月に日本国内で7番目のフェアトレードタウンに認定されました。
https://www.kamakura-ethical-lab.org/post/news25003本商品は、鎌倉市からの声がけで、「フェアトレード」の普及啓発ができるボードゲームとして、開発を行いました。特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンの協力・監修のもと、フェアトレード認証ラベルをデザインに使用することで、ラベルの普及啓発を行うことを目指しています。また、商品自体にも通常の紙ではなく、サトウキビの搾りカスを使ったバガスペーパー*3を使用し、箱・チップでFSC認証を取得した製品となっています。
*3 バガスとはサトウキビの搾りカスのことであり、世界で年間約12億トン生産されるサトウキビから約1億トンのバガスが発生します。このバガスは、燃料や家畜の飼料などとして一部利用されていますが、廃棄(産業廃棄物)されているものも少なくありません、この本来廃棄されているバガスを利用し、紙の原料化をしたものがバガスパルプで、そこから作られたのがバガスペーパーです。