
芥川龍之介の名作小説をモチーフにした推理&ブラフゲーム。殺人現場の目撃者となり、他のメンバーの目撃証言と照らし合わせて真犯人を探し出しましょう。同じ事件を目撃しているはずなのにみんなの証言がくい違い、事件の真相が謎に包まれていきます。

「藪の中」は、コンパクトなパッケージに独特なゲームルールを詰め込んだ、オインクゲームズの代表作。たった9枚の人型のチップを使って殺人事件を表現し、容疑者3人の中から誰が犯人なのかを考えます。
人型チップの表には、それぞれ2~8の数字が書かれていて、そこからランダムに選んだ3枚を場に伏せます。この3枚の容疑者の中で、いちばん数字が大きいチップが犯人です。プレイヤーは3枚の容疑者の中から2枚だけを見て、どれが犯人なのかを推理しなければなりません。でも注意しなければならないのは、もし「5」の数字が容疑者の中に含まれていたら、犯人の条件が逆転し、いちばん小さい数字のチップが犯人になるのです。

犯人を推理したら、そのまま正解の犯人に賭けてもよいですし、情報を操作して後続のプレイヤーを陥れ、大きな失点を与えることもできます。他の人の思惑を読みながら、失点を受けないように、そして皆に失点を与えられるようにうまく立ち回っていく、推理と心理戦のゲーム。2010年に発売された旧版から大きなバージョンアップを施された新版です。
【ルールの変更点】
犯人を当てた場合に、チップがゲームから除外され手元に戻らなくなります。たったそれだけの変更かと思われるかもしれませんが、この変更によってゲームの終わりが確実に近づき、ペナルティを抱えてしまっているプレイヤーは他のプレイヤーを陥れなくては… と少し強く思うようになりました。それに伴い、プレイヤーが持つ初期チップ数も5枚→7枚に変更されています。 また、ペナルティを一番多く持っているプレイヤーが次の事件のスタートプレイヤーになる変更も加えられています。他のプレイヤーをなるべくなら陥れたいプレイヤーが最初の手番になることで、より「難事件」が生まれやすくなっています。 以前のルールがよかったという人も、新版のコンポーネントでも以前のルールで遊べるようになっていますので、心配いりません!

【豪華コンポーネント】
タイルとチップが、手触りの良いプラスチック製になりました。パチンと机に置く音も心地よく、推理中につい手遊びしたくなるコンポーネントです。
◆日本ボードゲーム大賞2011 投票部門7位
